星野みきお 公式ブログ

星野みきおの公式ブログです。日々思ったこと、感じたことを綴ります。

六月十六日(月)作家 塩野七生さんを紹介する番組を見て

昨日、テレビでかねがね関心をもっていました、イタリア在住の作家「塩野七生」さんの番組がありました。塩野さんは、1937年生まれの方です。
そして、私たちの沼田市川田地区にご縁のある方と受け止めています。

内容は、イタリア・ルネサンスの地域の変遷から来る論調でした。
ルネサンスは、文芸復興運動といわれています。
古典古代、すなわちギリシャ、ローマにかえるというもので14世紀から16世紀にかけてヨーロッパにまきおこった再生、復活運動でした。

まず、フィレンツェからはじまり、当事の富豪ともいわれた、メディチ家の背景のもとミケランジェロやレオナルド・ダ・ビンチなどがうまれました。
メディチ家の衰退のもとに流れは、ローマにうつります。カトリック教会の総本山世界的にも、圧倒的な影響力と力を要していた、バチカンの歴代の教皇のもと、まさに、素晴らしいルネサンス絵画が花開いたといっても過言ではありません。
ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ビンチ、ラファエロ、三大巨匠の大活躍は歴史が示す通りであります。それぞれに興味がつきません。

ひとつだけ、あげるとすれば、ミケランジェロのすごい作品、世界の美術史上に燦然と輝く「システィーナの礼拝堂」は迫力、そして極めて繊細、私たちが想像もつかない苦労がしのばれます。

約40メートル×14メートルの天井壁画を1477年から1480年までの三年間で書き上げたという、まさに超人ともいえる大作中のなかの大作でした。

しかも、あとで勉強したいとおもいますが、「フレスコ画」といわれる、とても難解な技法をつかっての、丹念さと忍耐力と、微細なセンスが要求されるものでした。

漆喰に下絵をはる、そこから針をさす、そして上から塗料を入れる。それが漆喰に写実されたら、その上に、絵の具をいれていく。しかも漆喰がかわけば、その作業も水泡にきすというものでした。
しかも、あお向けの作業、とてもとても想像がつかないたいへんな芸術活動であったと拝察いたします。
ローマから、流れは、水の都ベネチアにうつります。
ベネチアは、当初、特筆した富豪はいませんでした。また、海運国であったため比較的外部からの影響力がなかったともいわれています。歴史学からすれば、今言うところの、中産階級が中心で、みんなの政治が行われていたとか?
ここについては、勉強不足ですので、今後、もう一度、書物等で確認したいと思います。
このベネチアにおきましては「ティツアーノ」という、これまた素晴らしい芸術家の活躍がありました。
わたしも、この変遷に改めて「歴史は動いているな」と痛感しました。

「ルネサンス」私たちの手によって、地方から起こしたいとおもいます。
いわゆる地域の頑張りの見せどころです。

星野巳喜雄

【事務局より】
歴史小説 『ローマ人の物語』の著者として知られる塩野七生さんの父親は詩人・小学校教師の塩野筍三(1905-84)氏です。FM-OZEの「利根沼田人物伝」第11回放送で聴くことができます。

http://www.fm-oze.co.jp/jinbutuden/(音声配信有り)