星野みきお 公式ブログ

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九月十八日(木)森林吸収源の若返り・低コスト造林技術の提案

昨日から、関東森林管理局国有林森林計画検討会のため、茨城県を訪れております。

森林吸収源対策の推進は、主伐と再造林による森林資源の若返りが大切であることは、昨日このブログでふれさせて頂きました。

実際の作業が行われる場所を視察させて頂きましたが、傾斜地として様々な地形をしています。そのためには、施業が難しいところであっても技術開発をし、スピードが求められています。

今回、森林総合研究所が、実生コンテナ苗を用いた一貫作業システムによる低コスト造林技術の実証試験が提案されました。

この技術の大まかな手順とすると、まず最初に、先行してチェンソーで伐倒作業を行います。
次に、グラップルという掴む機能のある機械で木寄、集材行います。
続いて、プロセッサという機械(枝払いなどの作業を一貫して行う自走式機械)で造材作業を行います。
造材されたものは、トラックの入れない山林ですので、フォワーダ(キャタピラ付きの自走式運搬機械)で搬出・運搬します。
最後に、人力により新しい樹木の苗を植え付けします。

この一貫した作業システム工程を行うことによって作業のスピードを速めます。
特に留意したいのは、植え付けの際のコンテナ苗にも工夫がされている点でした。

本日は、これから、茨城森林管理所で検討会が開催されます。

高齢級林分の今後の取り扱いについても会議の中で検討が行う予定です。

星野巳喜雄