星野みきお 公式ブログ

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十一月七日(金)鳥獣害対策における協定締結

近年増加傾向となっている鳥獣害の被害は、農林業を生業としている方々にしては重要な課題です。
利根沼田のように農林業を基幹産業としているところは、被害が多く、深刻です。丹精込めて育てたブドウやりんごなどの果実、トウモロコシなどの農作物、また、山林に新たに植えた苗木などを、鳥獣により、一晩のうちにあらされてしまうのです。
野生鳥獣による農林作物等の被害は、イノシシ・ニホンジカによる被害が中山間地域を中心に深刻化し、また、ハクビシンやアライグマによる果樹被害も増えてきており、被害地域は拡大しています。熊も頻回に人里まで降りてきたところを目撃され、季節を問わず注意喚起が行われるようになりました。昨年の統計では、野生鳥獣被害は県内31市町村から報告されており、中山間地域から平坦地域への被害の拡大傾向は続いています。

平成22年度には、県の鳥獣被害対策支援センターが設置され、今年度からは、技術普及・人材育成・調査研究の3つの柱に、計画的な捕獲推進を加え、県内全域を対象に、市町村、被害地域、関係機関等と連携して被害対策に取り組んで頂いております。

今回、国有林でのニホンジカの捕獲を効率的に進めるため、利根沼田森林管理署と群馬県猟友会沼田支部が狩猟期間中の車の乗り入れを可能とする捕獲協力の協定を結びました。昨日、協定締結式が群馬県利根沼田振興局で行われました。
今回の協定は鳥獣害対策、しいては、農作物・基幹産業である農林業を守るための大きな前進であると思っております。関係者の皆さま方に敬意を表しますと共に、重ねて感謝と御礼を申し上げます。

星野巳喜雄