星野みきお 公式ブログ

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十一月十四(金)ウッドファースト社会と「木の文化」の活用を

昨日、午後1時30分から東京砂防会館におきまして、全国森林組合代表者大会が開催されました。私も群馬県の代表として出席させていただきました。
来賓には、群馬県出身の今井林野庁長官をはじめ、多くの皆様方の出席をいただきました。

今回の代表者大会で取り上げられた大きな項目を二点をあげたいと思います。

1つ目は、木材を優先して活用する「ウッドファースト社会」を実現するための「行動宣言」が成されました。
先日開催された「第49回全国木材産業振興大会」で全国木材組合連合会会長と全国森林組合連合会会長との間で「行動宣言」が成され、木材利用拡大などで連携を強化していくとのことに深く結びついています。

2つ目は、国産材の利用拡大と森林林業、山村の再生を目指すものです。
特に、林業の成長産業化で地方創生を積極的に進めようとするものでした。建築資材でもCLT直交集成板など、技術の素晴らしいものが開発されてきました。
CLTとは、Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で、欧州で開発された工法で、CLTは板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルのことを呼びます。(一般に張り合わせる板の場合、繊維方向が並行方向に貼り合わせるが、CLTは繊維方向が直交するように交互に張り合わせたものになる)平成25年12月20日に日本農林規格(JAS)として、直交集成板の名称により制定され、平成26年1月19日に施行されました。
例をあげると、国産のスギをこの方法で加工、スギは比重が軽く断熱性能が高いので、十分な強度を有するCLTパネルを製作できれば、森林資源が豊富な国産スギの需要拡大の一つとして期待されることになるでしょう。

木材の有する利点を大いに活用して、日本の伝統である「木の文化」を大切にしていくこと、そして、住宅だけでなく商工業施設などにも木材を利用し、都市や街に「第二の森林」を生み出すということも重要です。温暖化防止に向けた森林資源の継続的持続的維持と管理も考えていかなければなりません。関係者が一体となって頑張る必要があります。
私も、皆さまと一緒になって考え、行動し、頑張っていきたいと思います。

星野巳喜雄